昨年秋頃からXで流行っていた感じの「みいちゃんと山田さん」(亜月ねね著)を読んだ。
自分の中では2025年に見つけた漫画の中で一番面白かった。
何がこの作品の魅力なのか、少し整理してみたいと思う。

こちらの記事はPR、アフィリエイトリンクを含みます。また、若干のネタバレも含みます。
あと、著者のSNSや他の考察などは読んでおらず、単行本で追っているため、解釈違いがあってもご容赦ください。
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みいちゃんと山田さんという作品に出会ったのは、障害とかに関するポストに漫画内の画像(ムゥちゃんがみいちゃんに一緒に福祉事務所行こうと誘っているシーン)が添えられてXで流れてきたのが目に留まったからである。「また障害の漫画か〜」と思っていたが、絵柄の可愛さが気になったのと怖いもの見たさで、1話だけ読んでみた。

1話は上記のマガジンポケットで試し読みができる。
1話のあらすじを述べると、大学生の山田さん(詐称)がバイトしているキャバクラに、ある日1日体験入店という形でみいちゃんがやってくる。
みいちゃんは初日から遅刻し、グラスを何個も割ったりとミスを連打するだけでなく、本名を店員・お客に平気で言う(キャバクラなどの夜のお店では「源氏名」というそのお店での名前を本名と別に持つらしい)と、かなり危なっかしい人物。
さすがに不採用だろうと山田さんは思っていたが、後日出勤すると店長がみいちゃんが採用になった。先輩キャストから向いてないからやめろと言われるみいちゃんだが、みいちゃんは「みいちゃんのやりたいことをやるのがみいちゃんのためだと思う」と食い下がる。
その光景を見ていた山田さんは自身と教育虐待をしてきた母の姿が重なり、みいちゃんの擁護に入る。
晴れてキャバクラで働くこととなったみいちゃん。しかしその1年後。。。
みいちゃんは殺される
ここまでが1話での話。障害がありそうな変わった子の観察記録、奮闘記かと思わせて、実はミステリー漫画なのである。続きが気になったのでここで全巻購入。
一気に読んで一週間くらい放心状態だった。それほどのインパクトがあった。
可愛い絵柄なのに描かれていることはエグい。エグいけれど可愛い絵柄だから読めてしまう。まるでストロング系のお酒。私はエグい話の漫画はあまり得意ではないのだが、この作品は読めた。
みいちゃんは決して善良な人物ではなく、悪いことを重ねていく。そしてどんどん悪い奴らが近づいてくる。その度に「やめろよ、そんなことするなよ、死ぬぞ!」と頭の中でみいちゃんにツッコミをいれるが、みいちゃんが死んでしまうのは確定しているのだ。
悪い奴らがどんどん寄ってくるから、みいちゃんを殺害する犯人が絞れない。普通、ミステリーだと話が進むにつれて犯人は絞られていくと思うが。
なんで悪いことしているみいちゃんに対し、そんなことするなと思ってしまうのか?ハッピーエンドを望んでしまうのか?ありきたりな言葉で言ってしまえばみいちゃんのキャラの魅力なのだと思う。
この話は事実を元に作った創作だとされている。恐らく著者の身近にみいちゃんのような人物がいて、山田さんは著者を投影したキャラなのだろう。危なっかしいけれど、良くも悪くも素直で自然体なみいちゃんに山田さんは少しずつ救われていく。私も気づけば山田さんと同じ視点に立っていて、みいちゃんに魅せられていた。
4巻でとても美しいシーンがある。どんなシーンかは言わないけれど本当に見てほしい。
発達障害、知的障害、境界知能と言う最近何かと話題なテーマを取り扱いつつ、面白さの本質はミステリーとキャラの魅力。ぜひ読んでみてください。
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